看護部Nurse Department

看護部長挨拶

　私たち国見台病院看護部は「患者様一人ひとりの意思決定」を尊重し大切にすることを共通認識としケアにあたっております。教育では「キャリア開発ラダー」を主軸とし、専門職としての継続教育を支援し、新人教育では「プリセプターシップ制度」により、精神科看護技術をプリセプターとともに学び歩んでいく支援体制を構築しております。また当院では289床の病床を有し、5つの病棟で急性期から慢性期まで退院支援にあたります。多職種協働で実践できる精神科看護にははかり知れない魅力があります。
　平成25年度から精神疾患が国の5大疾病に加わり「広範かつ継続的な医療提供が必要と認められる疾病」に位置づけられ、現在「地域包括ケアシステム」構築により地域医療における当院の役割は非常に大きいものとなっております。こうした背景の中で、看護師には精神科医療に取り組む多職種の一員として、退院支援や地域移行支援を通して地域、福祉と連携した看護実践が求められております。このような期待に応えるために、倫理的感性をはぐくみ、患者様の意思決定、自己実現に向けた取り組みを日々のケアの中で行っております。私たちは患者様の人生において「その人らしい生活」が送れるよう、アドボケイター（代弁者）としての役割、人生の伴走者としての役割を担っていきたいと考えております。当院が患者様、家族、地域から選んでいただけるよう努力を積み重ねて行きたいと考えております。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　看護部長　佐藤　真

看護理念

1）患者様に安全な環境と安心できる看護を提供します
2）患者様の権利を尊重し、自立への支援に努めます
3）チーム医療の中で、専門看護職としての役割を誠意を持って担います
4）豊かな人間性を持つために、常に自己研鑽に努めます
5）病院の基本方針に従い、いい治療ができるように努めます
以上を「看護理念」として患者様一人ひとりにかかわり、支援し、患者様とそのご家族に安心と信頼をいただけるよう関わり続けていきます。

看護部目標（令和5年度）

1）倫理的感性を高め、患者様一人ひとりの意思決定を尊重した看護ケア実践を行います
2）多職種連携と協働を深めるため報告・連絡・相談を密にし患者様中心の看護を提供します
3）様々なリスク（医療事故・院内感染）を予測しアクシデントを未然に防ぎます
4）優しく、丁寧な、わかりやすい説明を行い、患者様が安心し満足できる対応を心掛けます
5）キャリア開発ラダーを通し、看護実践能力の適切な評価と動機付けを行い、看護職員の成長を支援します

看護体制

	看護師	看護補助者
1病棟（精神科急性期治療病棟）	13対1	30対1
2病棟（精神科急性期治療病棟）	13対1	30対1
3～5病棟（精神療養病棟）	15対1の看護要員（看護師・看護補助者）

看護方式

チームナーシング+プライマリーの混合型ケア

教育体制

新人教育

【プリセプターシップ制度】
　新人看護師に対し新卒看護師、既卒看護師に関わらず、プリセプターが責任をもって１年間指導します。精神科看護技術チェックリスト及び業務チェックリストを活用し、現場での実践教育（OJT）を行うと同時に、院内研修及び院外研修に参加し自信をつけることで精神科看護師としての経験値を身に付けていきます。また、新人教育では所属病棟の教育委員がアソシエイトとして加わりプリセプターやプリセプティーの支援を行います。病棟スタッフ全員で優しく暖かい指導を心掛けております。

現任者教育

教育としては「キャリア開発ラダー」に沿った教育が中心となります。一人ひとりの実践能力を自己評価からスタートし、ワークライフバランスに沿ってラダーⅠ～Ⅳまで申請者のキャリアデザインに応じた支援を行います。

経験を積みながら、目標が定められた階段を一つひとつ上ることにより、看護実践能力を高めていきます。院内研修では、毎年度に更新される「年間研修計画」を主として、勤務時間内での研修を実施しております。